2026年9月25日(金)放送 最期のありがとう今をともに大切に
出演者情報

合同会社ハピネスベル 土谷幸平さん
訪問型のペット火葬を手がけています。いつか訪れる家族との最期を、後悔なく穏やかに迎えられるように、ペットロス・ハートケアカウンセラーと動物葬祭ディレクター1級の資格を生かして、ペットの終活をサポートしています。
放送内容
ハピネスベルについて教えてください。
ハピネスベルでは、ワンちゃんやネコちゃんの訪問ペット火葬を行っておりまして、飼い主さんのご自宅に専用の火葬車で伺って大切なご家族の最期を一緒にお見送りしています。都留市にある寺院・耕雲院と提携しておりまして、ペットが安らかに旅立てるように、死後の世界でのどが渇き、苦しむことのないようにという願いを込めて、耕雲院のわき水とハッカ油を付けたタオルで体を清め、口を潤す、「末期の水」の儀式を行っています。そのあと、和三盆でできた鈴を首元に供えて、火葬しています。最期の時間だからこそ、ご家族にも、その子にも、心を込めて送り出してあげたいと思っています。私は、ペット火葬は「お別れの時間」だけではなく、「ありがとうを伝える時間」だと思っています。もちろん悲しい時間ではありますが、これまで一緒に過ごしてきたことを振り返って、「ありがとう」「大好きだよ」「うちの子になってくれてありがとう」と、最期にしっかり伝えていただく時間でもあると思っています。

ペットロスについて教えてください。
ペットを亡くしたご家族が抱える悲しみや喪失感のことを言います。中には、何年経ってもなかなか立ち直れない方もいらっしゃいます。集中力が落ちたり、眠れなくなったり、涙が止まらなくなったりと、心や体に影響が出ることもあります。人によって悲しみが続く期間や、現れる症状も違います。家族との最期から、少しずつ立ち直っていくまでには、ペットの死を受け入れられない「否認」。「なぜ、どうして」と感情が湧き上がる「怒り」。「もし、こうしていれば」と考える「取り引き」。深い悲しみや絶望感を感じる「抑うつ」。そして、少しずつ現実を受け入れていく「受容」という5つの段階があります。この段階を、順番に進んでいくものではなく、人によって異なり、行ったり来たりすることもあります。少しでも早く立ち直るためには、焦って前を向こうとせず、きちんと悲しむ時間を持つことです。我慢してしまうと、かえってつらさが強くなることもあります。大切なのは、無理に次の段階へ進もうとしないことだと思います。症状がつらいと感じる場合は、心療内科やカウンセラーなど、専門家に相談することも大切です。一人で抱え込まなくていいんです。

ペットの最期に向けて、できる準備を教えてください。
例えば、動物病院での定期健診、健康な食事や運動、ペット保険の検討、高齢期に備えた住まいの工夫などですね。大切なのは、最期を迎えるためだけではなく、その子が最後まで健康で、その子らしく過ごせるように準備しておくことです。大切な家族との「今」を大切にすることはペットロスを和らげるためのポイントでもあります。生きている今を最大限に楽しむことが、後悔を減らすための鍵になります。ペットを亡くしてからではなく、元気なうちから知っておいていただくことで、できることがたくさんあります。ペットロスハートケアカウンセラーや愛犬飼育管理士など、自分が持っている資格やこれまでの経験を生かして、もっと多くの方に伝えていきたいと思っています。一緒にいられる「今」は、当たり前ではありません。だからこそ、今日一日、一緒に過ごせる時間を大切にしてほしいと思います。たくさん触れ合って、たくさん話しかけて、「一緒にいられて幸せだよ」という気持ちを伝えてあげてください。



