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甲州地どり生産組合

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出演者情報

甲州地どり生産組合 加藤政彦さん

 

放送内容

甲州地どりについて教えてください。

甲州地どりは、山梨県と甲州地どり生産組合が共同で開発した、山梨県産のブランド地鶏です。1989年、平成元年から販売を始めました。山梨県と一緒に、品種や飼育方法、飼育密度、出荷日齢など、「甲州地どり」と呼ぶための基準を定めました。現在もその基準に沿って飼育し、甲州地どりのブランドを守り続けています。一般的に「地鶏」と言いますと、漢字の「地」に「鶏」と書いて「地鶏」と表記しますが、「甲州地どり」は、「どり」だけ平仮名表記です。ほかの「地鶏」とは一味違う、「甲州地どり」という一つのブランドとして知っていただきたい、という思いがあったんです。そこで、漢字の「地鶏」とは違う、ひらがなにすることで親しみやすさも持たせています。

 

甲州地どりの飼育について教えてください。

まず特徴的なのが、飼育する環境です。甲州地どりは、一般的な食肉用のニワトリよりも、広いスペースで飼育しています。また、ひなが大きくなるまでの「育すう期」以外は、鶏舎と屋外の運動場を自由に行き来できるようにしています。太陽の下、土の上で、走ったり、草を食べたり、小石をついばんだりしながら過ごすことができます。甲州地どりは、広い飼育環境で長期間育てることで、しっかり体を動かして、ニワトリ本来の行動をしてもらいます。飼育密度にも特徴がありまして、一般的な食肉用の養鶏場では、3.3平方メートル当たり50~60羽を飼育するのに対して、私たちの組合では10羽以下を目安にしています。ただ広いだけではなく、鶏が余裕をもって動けるようにスペースを確保しているわけです。ほかにも、鶏舎を清潔に保つことや、鶏が健康に育つように飼育環境を整えています。また、飼料は遺伝子組み換えではない植物性たんぱくを使い、抗生物質や成長促進剤、抗菌剤などの薬は使用していません。そして、毎日の健康観察も大切にしています。ニワトリの様子をよく見て、元気にしているか、いつもと違うところがないかを確認しています。もう一つ、飼育期間が長いのが特徴です。通常の国産若鶏が、およそ50日で出荷されるのに対して、甲州地どりは120日ほどかけて育てます。じっくり時間をかけて育てることで、しっかり体をつくることができます。また、甲州地どりは運動する時間も長いので、しっかり体を動かして、健康的に成長することができます。それが、ニワトリ本来の行動にもつながってきます。

 

甲州地どりの飼育への想いを教えてください。

私たちは特別に新しいことを始めたという感覚ではないんです。昔から、ニワトリが健康に育つこと、のびのびと動けることを大切にしてきました。私たちがこれまで続けてきた日々の飼育や管理そのものが、アニマルウェルフェアにつながっていたんだと思います。甲州地どり生産組合は、2022年に県の「やまなしアニマルウェルフェア認証」を受けまして。評価は最高の三ツ星で、基準の9割以上をクリアしました。これまでやってきた動物たちが健康で快適に過ごせる工夫を、アニマルウェルフェアという基準から改めて評価いただいたという感じです。甲府市伊勢2丁目にある、私たちの直営店「甲州地どり市場」で、甲州地どりのお肉や、缶詰、カレーなどの加工品をお買い求めいただけます。店内には軽食コーナーもあり、甲州地どりを使った料理も味わっていただけます。甲州地どりは、一般的なニワトリよりも長い時間をかけ、広い環境で育てています。その分、手間やコストもかかりますが、私たちはニワトリが健康に、のびのびと育つことを大切にしてきました。ぜひ一度、甲州地どりを味わっていただいて、そのおいしさの背景には動物たちの健康や過ごし方を大切にする生産者の取り組みがあることも、知っていただけたら嬉しいです。

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