2022年7月22日放送
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2022年7月22日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

 

 

 

STOP DV

実はいま、新型コロナウイルスの影響による在宅時間の増加や社会的なストレスで、山梨県のDV相談件数が過去最高となっているそうです。

詳しいお話を男女共同参画・共生社会推進統括官 中村 萌里(なかむら・もえり)さんに伺います。よろしくお願いします。

 

小松 まずDVの特徴について教えてください。

 

中村 DV=「ドメスティック・バイオレンス」は、「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多く、特徴としては「外から見えにくい親密な関係の中」で発生するため、「家庭内の暴力」、「男女間のもつれ」などとして扱われ、潜在化・長期化しやすく、周りも気づかないうちに被害者の生命や身体に重大な危害が生じる可能性が高いのですが、それに反して加害者に罪の意識が薄いことが挙げられます。

 

小松 ここ数年で増えてきているそうですね?

 

中村 はい、国の調査によると、女性の約4人に1人、男性の約5人に1人が配偶者からDV被害を受けたことがあると回答しています。冒頭であった通り、新型コロナウイルスの影響による在宅時間や社会ストレスの増加、DVに関する周知が進んだこともあって、本県のDV相談件数はR2年度に約1,600件と過去最高とりました。DVは決して「特別なもの」ではなく、私たちの身近に起こっている問題なんです。

 

小松 どういったことがDVにあたるのでしょうか?

 

中村 DVは「殴る」・「蹴る」などの身体的な暴力だけでなく、大切なモノを壊したりする精神的暴力、性的暴力、電話やメールを細かくチェックする社会的暴力、外で働かせてもらえない経済的暴力、子どもを利用した暴力などもDVにあたります。

 

小松 これはどれも辛いですね。

 

中村 はい。DVは被害者本人にPTSDなどの精神的な影響をあたえるほか、暴力を目撃したことにより、子どもにまで深刻な影響を与えてしまいます。

 

小松 すぐ逃げて欲しいんですが、なかなかそうもいかないようですね。

 

中村 被害者は、「殺されるかもしれない」等といった強い恐怖から逃げる決心がつかなかったり、暴力を受け続けることで「だれも助けてくれない」といった無気力状態に陥ってしまいます。また、「暴力を振るうのは自分を愛しているから」などと考え、被害者であることに無自覚である場合もあるんです。

 

小松 暴力はいかなる場合でもダメ、ぜったいですから、何か被害にあったらすぐに専門機関に相談してほしいですね。

 

中村 DV被害にあったらひとりで悩まず、まずは相談ください。配偶者暴力相談支援センターである山梨県女性相談所、山梨県立男女共同参画推進センター(ぴゅあ総合)のほか、最寄りの警察署などで相談を受け付けます。
また、令和210月から短縮ダイヤル「♯8008」が導入されまして、県内で「#8008」におかけいただくと、「配偶者暴力相談支援センター」につながります。いずれも秘密は厳守で無料ですので、迷わずご相談ください。

 

小松 DVの被害を受けた、もしくはDVかもしれないと思ったらすみやかにご相談ください。ここまでは男女共同参画・共生社会推進統括官 中村 萌里(なかむら・もえり)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

 

食新型コロナワクチンの追加接種

 

6月末には落ち着いたかに見えた県内の新型コロナウイルス感染者数ですが、ここにきてまた増えてきています。重症化を防ぐためにもワクチン接種が有効と考えられています。

そこで、本日は、県ワクチン班の中島 秀鷹(なかじま・ひでたか)さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

 

中島 よろしくお願いします。

 

小松 最近ではオミクロン株のB.A2系統から感染力の強いB.A5系統への置き換わりが進んでいるようですね。

 

中島 そうですね。B.A5系統はB.A2系統に比べて感染力が約1.3倍強いと言われており、県としても危機感が増してきています。新型コロナウイルスのワクチン接種をより促進していかなければならないと感じています。

小松 もうワクチン3回目が済んだ方もいらっしゃいますが、3回目の効果は?

 

中島 ワクチン3回目接種が未了である割合が高い若年層は、新規感染の割合も高いこと、逆に、多くの方が3回目の接種を完了している50代以上の方については、新規感染が抑えられていることから、ワクチン3回目接種には感染防止について一定の効果があると推測できます。
また、重症化しにくいとされるオミクロン株の特性にもよるところもあるかもしれませんが、ワクチン接種が一定程度進んだ後の感染拡大局面(第6波)においては、感染者数と比して、重症者数を低く抑えることができています。ただ、1・2回目の接種率と比較すると3回目の接種率は低く、特に、40代以下(若年層)の接種率が低い状況にあります。

 

小松 どうして3回目接種は進まないのでしょうか?

 

中島 理由の一つとして「軽症で済むのであれば感染しても問題ないのでは・・」と考える方が増えていることもあるかもしれません。人によっては接種後の副反応の方が辛いのでそれと比較して・・・という考え方もありますね。

 

小松 たしかにオミクロンは軽症だと聞きますね。

 

中島 はい。ですが、感染に伴うリスクが小さいとは言えないデータも多くありまして、例えば新型コロナウイルスの入院患者の3割以上が、診断から1年後も倦怠感や呼吸困難などの何らかの症状を訴えているとする後遺症の調査結果が厚労省から発表されたり、全国の医療施設に入院した18歳以上の患者1066人へのアンケート結果では、1年後の症状として多いものから倦怠感、呼吸困難、筋力低下、集中力低下、睡眠障害、記憶障害が挙げられていますので、感染後のことも考えると決して軽症とはいえないと思います。

 

小松 たしかに後遺症のことまで考えるとリスクはありますね・・・

 

中島 自分自身や周りの大切な人を守るためにもワクチンは積極的に接種していただきたいです。
また、県では、新型コロナワクチン専門相談ダイヤルを開設しております。このダイヤルでは、看護師などの専門知識をもつスタッフが接種前の疑問や不安の解消から、接種後に副反応が出た場合の対応まで、県民の皆様からの相談を広くお受けしております。電話番号は「055-223-8878」、午前9から深夜0時まで土日祝日を含み毎日受け付けています。ワクチン接種に関し、心配なことがあれば、是非、活用してください。

 

小松 ここまでは県ワクチン班の中島 秀鷹(なかじま・ひでたか)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

 

 

次回は8月26日(金)17時15分放送

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