第844回「進む里の季節」 2020.9.12OA
麓の朝。そよぐ風には、冷たい空気も混ざります。
稲穂の水滴は、しかし、露ではありません。
余分に吸った水分を朝に吐き出したものです。
こうして自ら水の管理を行い、健康な稲穂に結実させます。
富士山麓でも、夏の野菜・モロコシが遅めに実ります。
おしべの花粉がめしべに降りかかり受粉する仕組み。
めしべであるヒゲの先に一つの実の粒が出来ます。
だからヒゲと粒の数は同じになります。
山麓の太陽を沢山浴びて…。
草原は初秋の装い。
夏最後を飾る花々で溢れています。
草原に、秋を感じた虫の声が響きます。