第855回「富士中腹で出会う」2020.11.28OA
富士山五合目。
森林限界近くを進むと、麓は、まるでミニチュアのようです。
深い樹海も、手に取るようです。
遠くから見るとたおやかな峰も、近づけば、人を拒む顔つきに変わります。
太陽の光は、アイスバーンの斜面では、不気味な黒光りに。
6合目は、ほとんど植物が生えない厳しい世界です。
それでもやってくるのは、天敵が来ないことと、雪が積もるまでは、食べ物があるからです。
食べ物といっても、こんなもの。
自然の驚きは尽きません。
その富士中腹は、間もなく、冬に鎖されます。