第904回「季節進む富士中腹へ」2021.11.20OA 秋のぬくもりは、雲の間隙を縫って富士に届きます。 その中腹。柔らかい火山灰土を歩くと、既に秋は終盤に…。 フジアザミの種は、もう風を待つだけです。 一年中強い偏西風に晒される中腹では、枝は風下にしか伸びません。 イワオウギの種が透けてみえます。 富士の名前を戴くフジハタザオにも…、種が。 一方、ヤマホタルブクロはまだ幼葉。 生き残るため、これから、厳しい季節を耐えようとしています。 富士中腹に広がる、秋の最後は駆け足で…。 余りに早い冬の入り口は、もうそこに、見えています。