災害への備え 2020年3月13日OA
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災害への備え 2020年3月13日OA

3月11日は東日本大震災から9年、また去年は令和元年東日本台風によって各地に甚大な被害がもたらされました。そこで今回は防災対策について、県防災危機管理課防災企画担当の矢笠智也さんにお話を伺います。

 

小松アナ:去年の台風は大変でしたよね。
矢笠さん:山梨県でも初めて大雨特別警報を発表し、県内各地で大きな被害が出ました。この大雨特別警報は数十年に一度の大雨が予想される場合に発表しますが、近年では、全国各地で、毎年何度も発表されています。今までとは違う猛烈な雨の降り方、暴風などの常態化が危惧されており、地震や噴火といった災害だけでなく、風水害も、そのリスクを十分理解、認識することが重要です。

 

小松アナ:災害リスクを知るためにどんな方法がありますか?
矢笠さん:まずは、「ハザードマップ」を活用していただきたいです。例えば、大雨で河川が氾濫したら、自宅や勤務先がどの程度浸水すると想定されているのか?土砂災害の危険性が高い地域なのか?など、実際に災害が発生した場合にその場所はどんな危険があるのかを正しく理解することが大切です。「ハザードマップ」は県や市町村が作成したもので、河川が氾濫したときの浸水想定区域を示したものや、土砂災害警戒区域を示したものがあります。各家庭に配布されていたり、自治体のホームページにも公表されていますので、ぜひ活用してください。

 

小松アナ:そのようなリスクを知った上で、私たちに必要な備えは?
矢笠さん大切なのは災害が発生したときに、自分がとるべき行動を事前に考えてみることです。例えば、大雨で河川が氾濫しそうなときはどの道路を通ってどこに避難すれば一番安全なのかなど具体的に想定し、どう対処するかを考えてみてください。また、最近は、備蓄食料を普段の食生活に取り入れて、食べた分を新たに購入して備蓄しておく「ローリングストック法」が注目されています。「防災時だけ」という考えから、「普段も使えるけれど防災時も役に立つ」という考え方を取り入れることで、災害への備えをより身近に、効果的なものにすることができます。災害時には、県や市町村をはじめ、消防や警察など多くの関係機関が救助活動や生活支援などを行いますが、自治体の職員も被災者となり、迅速な対応ができなかったという事例が過去の災害でも多く発生しています。まずは、ひとりひとりが防災への意識を高め、「自分の身は自分で守る」ことが非常に大切です。そして自分の身の安全が図れたら、近所の人たちや職場の同僚など、周りにいる人たちと助け合う、自助・共助を心得ていただきたいと思います。

 

『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。

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