2020年10月23日放送
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2020年10月23日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

エコドライブ推進月間

山梨県環境・エネルギー課の杉田洋輔さんに伺います。

 

小松 エコドライブについて教えてください。

杉田 ちょっとした運転方法の工夫で、ガソリンの消費量を減らすことができる、地球とお財布にやさしい運転テクニックのことを言います。自動車は生活に欠かせない便利な乗り物ですが、その排気ガスは「二酸化炭素」をたくさん含んでいて、地球温暖化の大きな原因のひとつとなっています。県内で出されている二酸化炭素のおよそ3割は自動車からのものなんです。全国の割合は2割程度なので、山梨県は多いですよね。これまで県では「アイドリングストップ」を推進してきましたが、さらなる取り組みを図るため平成16年度から「エコドライブ」を新たに推進しています。これは、環境にやさしい運転方法であるエコドライブを普及させることで、自動車から排出される二酸化炭素の削減を図り、地球温暖化を防止する活動です。

 

小松 エコドライブの推進月間では主にどんなことを?

杉田 期間中は、エコドライブについて積極的な広報を行いまして、エコドライブの普及・推進をおこなっています。また、「エコドライブ10のすすめ」というものがございますので、ご紹介します。

  1. ふんわりアクセル『eスタート』
  2. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
  3. 減速時は早めにアクセルを離そう
  4. エアコンの使用は適切に
  5. ムダなアイドリングはやめよう
  6. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
  7. タイヤの空気圧から始める点検・整備
  8. 不要な荷物はおろそう
  9. 走行の妨げとなる駐車はやめよう
  10. 自分の燃費を把握しよう

これらは全て燃費をよくする運転につながりますのでぜひ心掛けてください。そして県ではこの「エコドライブ10のすすめ」に積極的に取り組むことを表明していただく、「エコドライブ宣言」を募集しています。 宣言をされた方には、啓発ステッカーとリーフレットを差し上げています。こちらは山梨県オリジナル・ハローキティデザインとなっています。ハガキ、FAX、メールのいずれかの方法で宣言できます。詳しくは県のHPをご確認ください。

 

 

 

電力強靱化

小松 県が行う電力供給体制強靱化戦略について県森林環境部の中川直美さんに伺います。電力強靱化、聞き慣れない言葉ですが、電力供給を強くする戦略とはどういう内容でしょうか?

中川 近年、台風などの自然災害による被害が全国各地で発生していますが、去年の台風第15号では、千葉県を中心に、長期間にわたる大規模な停電が発生し、多くの方が大変厳しい状況に直面されました。自然災害は、どこでも起きる可能性があります。そこで県は、災害時においても、重要なライフラインの一つである電力の供給を確保するため、東京電力管内の都県として初めて、電力会社や自治体などが連携し、供給体制の強靱化に向けて取り組む事項を取りまとめた「戦略」を策定しました。

 

小松 具体的にはどういう戦略になるのでしょうか?

中川 戦略は、大きく分けると3つになります。まず一つ目は 災害による電力供給インフラの被害を予防するための取組です。台風15号で発生した大規模停電は、倒木により、電柱が倒れたことが主な原因でした。そこで、送電線周辺の森林整備や、危ない木を予め切っておくための事前伐採を進めていきます。2つ目は、万一、大規模な停電が発生した時に、停電からの早期復旧を進めるための取組です。予め、災害時における、県や市町村、電力会社など、関係者の役割分担を整理し、協力体制を整えておくことで、復旧作業を速やかに進めることができます。最後3つ目は災害に強いエネルギーシステムの導入に向けた取組です。避難所や防災拠点などへの非常用電源の導入に加え、自立・分散型エネルギーシステムの導入による災害に強いまちづくりについて、検討を進めていきます。

 

小松 これまでに、どのような取り組みをしていますか?

中川 事前伐採については、市町村や東京電力などの関係者と連携しながら、変電所周辺などの重要なエリアから、既に、作業に着手しています。また、県と東京電力との間で、災害時に、それぞれのヘリコプターによる空撮映像などを相互利用することや、発電車の派遣など、戦略の各種取り組みについて覚書を、取り交わしました。さらに、日産自動車等と、災害時における電気自動車の活用についての連携協定を締結しました。

 

 

次回は11月27日(金)17時15分放送

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