2022年4月23日放送
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2022年4月23日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

18歳・19歳の皆さん、消費者トラブルに気を付けて 

 

今月1日から、民法の改正によって成年年齢が引き下げられました。
これに伴って、18歳、19歳を対象とした消費者トラブルが懸念されています。県民生活センターの高木香織(たかぎ・かおり)さんに伺います。よろしくお願いします。

 

小松 今回の民法改正で18歳から成人となりました。消費者トラブルにおいてはどのようなことが懸念されますか?

 

高木 はい。特に注意が必要なのが、さまざまな「契約」です。未成年者が契約するときには、親などの法定代理人の同意が必要とされていて、同意がない契約は原則     として取り消すことができます。これは、判断能力が不十分な未成年者を保護するための制度です。
今回、成年年齢が引き下げられることによって、これまで保護されてきた18歳、19歳が成年となるため、未成年者取り消し権を行使することができなくなります。18歳というと高校3年生ですから、まだまだ社会的経験が不足していますし、断ることも苦手。
さらにSNSを信じやすいこともあり、悪徳業者は、成人して間もない若者をターゲットにしています。

 

小松 具体的にはどんなトラブルが?

 

高木 まず、現在20歳代前半で多くみられる「金」と「美」の消費者トラブルに、成年になったばかりの18歳・19歳も巻き込まれるおそれがあります。
身近な人に言葉巧みにあやしいもうけ話に勧誘されて、消費者トラブルになるといった「金(かね)」のトラブルや、無料エステ体験後、雰囲気に飲まれて高額なコースを契約してしまうといった「美」のトラブルが心配されます。
前者の場合、自分自身も友人を勧誘する側になり、人間関係を壊したり、金銭トラブルに陥ったりすることもあるため、特に注意が必要です。
さらに、ダイエットサプリメントやアダルト情報サイト出会い系サイトといったインターネット通販のトラブルについても注意が必要です。

 

小松 トラブルに巻き込まれたり、不安なときはどうすれば?

 

高木 まずは、「契約」とは何かを正しく理解し、成年=大人として、事前に条件・内容をしっかり確認し、契約をするか考えましょう。
また、「自分で考え、だまされない消費者」になるために日頃から、家族や周りの人と話しておくことも大切です。
トラブルにあったと感じた場合は、迷わず県民生活センター相談してください。

 

消費生活相談ダイヤルは055-235-8455、0554-45-5038です。
ほかに消費者ホットライン:188(いやや)にかけると最寄りの消費生活センターにつながります。最後に県民生活センターでは、「消費生活の出前講座」を実施しています。消費者被害に遭わないポイントなど、わかりやすくお話しします。行政スタッフや相談員がご希望の場所出向きます。オンラインによる開催もしていますのでぜひご活用ください。

 

小松 詳しくは山梨県県民生活センターのホームページをご参照ください。ここまでは県民生活センターの高木香織(たかぎ・かおり)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

 

 

登山計画書提出で安全な登山を

 

いよいよ来週から大型連休。本格的な行楽シーズンがやってきます。登山を楽しむ方も多いのではないでしょうか。安全に登山を楽しんでもらうために、県内の一部の山域では登山計画書の提出が努力義務とされています。詳しいお話を観光資源課 山岳観光担当大矢秀樹(おおや・ひでき)さんに伺います。よろしくお願いします。

 

小松 どのような場合に登山計画書が必要になるんですか?

 

大矢 県では登山の安全を確保するため、平成29年に「登山届」とも言われる、「登山計画書」の提出などを定める「山梨県登山の安全の確保に関する条例」を制定しました。
これにより、富士山(概ね六合目以上以上)・八ヶ岳(赤岳、権現岳、編笠山)・南アルプス(白根三山、鳳凰山、甲斐駒ケ岳等)の一部山域で登山計画書の提出が「努力義務」(提出するよう努めてください)となり、更には、冬場の12月1日から3月31日までの期間においては登山計画書の提出が「義務」となりました。

 

小松 登山計画書にはどういったことを書くのでしょうか?

 

大矢 登山計画書には、名前や住所、年齢の他、登山の期間や行程、携行する装備品や食料、緊急時における連絡先などを記入していただきます。
登山計画書は自分自身だけではなく家族などに計画内容を伝えることで、万が一の場合に迅速な対応ができるとともに、ルートや宿泊先などを記載して提出することで、迅速な救助活動にもつながります。
このように登山計画書の作成・提出は、自分の命を守るために非常に重要となります。本格的な登山のほかに、気軽に楽しめる日帰りハイキングやトレッキングなどを行う際も、万が一に備えて登山計画書の提出をお願いします。登山計画書は、メールやFAX、郵送に加え、インターネットでも「コンパス」などの登山情報サイトから提出することができますのでご活用ください。

 

小松 コロナ禍の登山になりますが、どんなことに注意が必要でしょうか?

 

大矢 はい。県では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5つのルールを設けています。

 

①「体調に不安がある場合は絶対に入山しないこと」
②「山小屋・テント場の営業確認、事前予約を徹底すること」
③「十分に難易度を落とした山選びをすること」
④「混雑を回避する登山計画により行動すること」
⑤「感染予防グッズを携行し、ゴミは持ち帰ること」

 

以上五つです。

 

小松 まずは体調に不安がある場合は登山をしないことが大切ですね!ここまでは観光資源課 山岳観光担当 大矢秀樹(おおや・ひでき)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

大矢 これから本格的な行楽シーズンとなります。是非、ルールを守って安全に登山を楽しんでください。

 

今日は成人年齢引き下げによる消費者トラブル、そして登山を安全に楽しんでいただくためのルールについてお伝えしました。

 

 

 

次回は5月27日(金)17時15分放送

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