2022年10月28日放送
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2022年10月28日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

 

 

 

動物とともに生きる社会の実現

 

小松 わたしたちの身近にはさまざまな動物たちがいます。ペットとしての犬猫などが主ですが、不幸にも命を奪われてしまう動物たちも存在します。しかし、県をはじめとする関係機関の取り組みによって犬猫の致死処分数はH29年度の581匹からR3年度は60匹にまで減少しました。

詳しいお話を県衛生薬務課 千須和 美母衣(ちすわ・みほろ)さんに伺います。よろしくお願いします。

 

千須和 よろしくお願いします

 

小松 動物とともに生きる社会の実現に向けてどのような取り組みを?

 

千須和 致死処分数は減ってきていますが、未だ、年間700匹近い犬猫が動物愛護指導センター等に収容されています。そのうち、大半は飼い主のいない猫から生まれた子猫であり、致死処分数全体の約9割を占めています。致死処分を減らすためには、子猫の収容数を減らすことと、収容された子猫の譲渡を促進することが重要です。まず、センターに収容される数を減らすため令和2年度から、市町村が実施する飼い主のいない猫への不妊・去勢手術費に対する助成事業(5,000円)を実施しました。

本年度は、飼い主の有無に関わらず、全ての猫を対象とし、補助額の上限も不妊手術は15,000円、去勢手術は10,000円と大幅に引き上げて実施しています。また、「人と動物が共生する社会」の実現に向けて、県、市町村、関係団体、ボランティアが一体となって取り組みを推進するため「人と動物の共生社会キックオフミーティング」を開催し、市町村長や獣医師会、ボランティアなどの関係者ら計約100人が出席しました。この席上、知事は「殺処分ゼロを目指す総決起大会としたい。一気呵成に取り組みを進める」と決意を述べました。

 

小松 まずはセンターに収容されてしまう動物を減らすということですが、実際に収容されてしまった動物に対する取り組みは?

 

千須和 収容された子猫の譲渡を促進するため、「ミルクボランティア事業」を行っています。センターに収容される猫の多くは目が開いていない離乳前の子猫で、病気になりやすく、母猫の授乳や排泄の世話がないと生きられないことから、やむを得ず致死処分していました。ミルクボランティア事業は、こういった子猫を安心して飼育できる状態になるまでご自宅等で一時的に育てていただくボランティアを募集し、飼育に必要な物品の支給など活動を支援して、新しい飼い主への譲渡につなげようという取り組みです。

 

小松 それは良い取り組みですね。

 

千須和 そうですね。これからも致死処分の更なる減少を目指してさまざまな取り組みを行って参りますので、動物を飼っている方には、最後まで責任を持って飼う、迷子にさせない、繁殖を望まない場合は不妊去勢手術をする、無責任な餌やりをしない、などの点をしっかり守っていただきたいと思います。

 

小松 ここまでは県衛生薬務課 千須和 美母衣さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

 

秋の全国火災予防運動

 

小松 11月9日から「秋の全国火災予防運動」が始まります。ここからは県消防保安課 山本 士行(やまもと・しこう)さんとお伝えします。よろしくお願いします。

 

山本 よろしくお願いします。

 

小松 火災に対して具体的に、どのようなことに気をつければ?

 

山本 やはり住宅での火災発生防止に気を付けていただきたいです。令和元年中の総出火件数37,683件のうち、約3割が住宅火災で、住宅火災による死者数は総死者数のおよそ7割を占めるほどです。

 

小松 住宅火災を防ぐには?

 

山本 まずは火災の早期発見・早期通報・初期消火のため、住宅用火災警報器の設置です。

火災により発生する煙や熱を感知し、音や音声で警報を発し、火災の発生を知らせてくれます。基本的には寝室と寝室のある階の階段上部の天井や壁に設置します。ここにお持ちしました。

 

【報知機の音】

 

小松 わっ、すごい音ですね。これならすぐ気づきます。

 

山本 とても役に立つものですが、一般的に電池で動いていて、火災を感知するために常に作動しているので寿命はおよそ10年とされています。「いざ」というときに住宅用火災警報器が適切に作動するように、定期的に作動確認を行い、設置後10年を目安に交換してください。

また、住宅とともに長い時間を過ごしている空間が職場です。

消防用設備の設置場所はわかりますか?

消火器や屋内消火栓はすぐに使えますかの使い方を知っていますか?

そして避難経路、避難器具などがわかりますか?

事前にしっかり確認しておいてください。そしてこういった消防用設備などは定期点検・報告も必要です。機器の適正な配置、機能等について確認は6ヶ月に一度。消防用設備等の全部もしくは一部を作動させ、総合的な機能の確認は1年に一度行ってください。日ごろの備えが人命を守ります。この機会にご自宅・職場の消防設備の確認、点検をお願いします。

 

小松 ここまでは県消防保安課 山本 士行(やまもと・しこう)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

 

次回は11月25日(金)17時15分放送

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