2021年9月24日放送
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2021年9月24日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

台風への備え

先週末も台風14号が全国に大雨をもたらしました。このところ毎年、全国各地で大雨、台風による大きな被害が発生しています。山梨県ではこのところ大きな災害が無いため、「山梨県は安全」と思っている人も多いと思いますが、県内でもいつ大災害が起きても不思議ではありません。今日は台風の備えについて山梨県防災危機管理課の丸山雅之さんに伺います。
よろしくお願いします。

 

小松 台風被害で記憶に新しいのはおととしの10月、全国各地で観測史上最大の雨量を記録し、県内でも場所によっては雨量が600mmを超え、氾濫危険水位を越す河川もあった令和元年台風19号ですよね。

丸山 そうですね。
山梨県では、住家被害の他、主要国道が通行止めとなる被害がありました。

隣の長野県では、千曲川等での堤防決壊により、7千棟以上の住家被害の他、人的被害も発生するなど大きな爪痕を残しました。私たちの暮らしを災害から守る防災施設、河川の堤防などは、通常30年から100年に1度の確率で発生する雨に耐えられるよう「整備」されています。しかしながら最近では、100年に一度、もしくは想定を超える大雨が頻発しています。

想定を超える大災害から身を守るためには、気象情報に注意していただき、市町村から避難情報が発表されましたら、速やかに避難をお願いいたします。また、台風19号においても、残念ながら「逃げ遅れ」による犠牲者が多く見受けられました。

山梨県も、いつ大きな被害にあってもおかしくはありません。

今回、他県に比べて被害が少なかったのは、さまざまな要素もありますが、「運が良かった」と考え、県民一人一人が防災意識を高く持ってください。今年も大雨により、避難指示が出ましたが、その際は、ためらわずに避難をしてください。実災害がなく空振りしたとしても「損をした」ではなく、「何事も無くて良かった」と考えて下さい。

 

小松 あと、いざというときの避難をスムーズにするために「マイ・タイムライン」を作っておくと、いいんですよね?

丸山 はい。マイ・タイムラインとは、大雨が降って、洪水が起きそうな災害時に、身の回りの災害リスクを知った上で、自分が「いつ」、「何をするのか」を事前に、整理した個人の防災計画です。まず、市町村が作成したハザードマップなどを使って、ご自分の住む地域の災害リスクを知ることが大切です。

次に、気象情報や市町村から発表される避難情報に応じて、自分の取るべき行動を時系列に整理し、持出品の準備、避難場所や避難手段の確認など、災害から身を守る行動について、あらかじめ、取りまとめてください。こうしておくことで、急な判断が迫られる災害時に、自分自身の行動を「客観化」でき、判断のサポートツールとして役立てることができます。

 

小松 警戒レベル情報といいますと、今年の5月に改定されました。
レベル3になったら避難に時間のかかる高齢者や障害のある方は危険な場所から避難する。レベル4は避難指示!全員危険な場所から避難するでしたよね?

丸山 はい、そうです。レベル4が発表されましたら、速やかに避難をしてください。なお、避難場所は小学校や中学校の体育館などが多いですが、「避難」とは「難」を「避」けることです。状況に応じては、安全が確保できる、親戚や知人宅への避難も検討してください。そして、安全に避難するためには、経路の確認も欠かせません。ハザードマップや道路地図などで、チェックし、「実際に歩いてみる」ことが大変重要です。避難に必要な時間や、地図ではわからない危険性が把握できます。

最後に、災害に備え、地元における避難訓練等にも積極的に参加していただくと伴に、日頃から、隣近所の人たちと、顔の見える関係を作っておくことも大切になります。

小松 何事も事前の準備が肝心ということですね。まだまだ台風シーズンですから、しっかり避難経路を確認しておきましょう。

 

秋の全国交通安全運動

 ここからは、今月30日までおこなわれている「秋の全国交通安全運動」について山梨県交通政策課の大塚修平さんに伺います。よろしくお願いします。

 

大塚 よろしくお願いします。
秋の交通安全運動は、県民のみなさんに交通ルールやマナーの実践、交通事故防止の徹底呼びかける運動です。メインスローガンは「守るのは マナーと家族と 君の明日」サブスローガンには甲州弁を使った「あおっちょし! 命とルール 守ろうよ」や「山なしけん うみなしけん じこなしけん」などクスっとできるものもあります。

 

小松 これは覚えやすいですね。これを聴いているドライバーさん、「あおっちょし!」
大塚さん、実際に県内の交通事故の現状はいかがですか?

大塚 そうですね、去年は新型コロナウイルス感染症により人出が減少したことで、大幅に交通事故は減少していました。おととしと比べると発生件数は850件ほど少なくなり、ケガをされた方も1000人以上減りました。

 

小松 すごく減っていますね。

大塚 ただ、減ったと言っても去年の交通事故の発生件数は2146件、亡くなった方は21人、ケガをした方は2650人もいます。
今年は去年と比べて発生件数と負傷者数は同じくらいなんですが、死者数が大幅に増加しています。今年は9月下旬時点で死者数が22人と大幅に増加しておりますので、みなさん交通安全に十分留意されていただきたいと思います。


小松 これから私たちが注意すべきことは?

大塚 秋口における日没時間の急激な早まりとともに、例年、夕暮れ時や夜間には、重大事故につながるおそれのある交通事故が多発することから、歩行者や自転車利用者は、明るく、目立つ色の服装と、反射材の使用を心掛け、自動車などの運転者は、早めにライト点灯し、歩行者優先を忘れず、安全運転を心掛けましょう。自動車の運転手は、交通ルールを守ることはもちろん、歩行者や他の車両に対する「思いやり・ゆずりあい」の気持ちを持って運転をしてください。
道路標示のダイヤマークの先には横断歩道があるので、横断歩行者や横断しようとしている人がいたら停止線の手前で必ず一時停止をしてください。
歩行者は道路を渡るときは、横断歩道を使うことはもとより、横断する時は手を挙げるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝えるなど、自ら安全を守る行動を取ることにつとめてください。

 

小松 みなさん、大切な命を守るため交通安全を心掛けましょう!

 

 

次回は10月22日(金)17時15分放送

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