2026年 4月24日放送
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2026年 4月24日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

クマの出没対策

荒木 昨年度は全国で動物のクマによる被害が多発しました。山梨県内でも目撃情報や人身被害が発生していま

   す。気候が良くなり、活動が活発化するクマとの遭遇を回避するためにはどうすればいいのか詳しくご紹

   介します。

 

   山梨県自然共生推進課 主任 清水郷平さんです。よろしくお願いします。

 

清水 よろしくお願いします。

 

荒木 清水さん、昨年度は山梨県内でもクマによる被害がありましたよね?

 

清水 そうですね。昨年度の目撃件数は過去最多の352件に達しました。県内においても生息域の拡大と人里へ

   の出没が常態化していることを示しています。

   また、昨年度は2件の人身被害が発生しているのですが、人身被害も毎年継続的に発生しております。

   本来クマは人を避ける動物ですが、突発的な遭遇が攻撃的な行動を誘発するため、生態の理解に基づく

   対策が急務となっています。

 

荒木 本来、人を避ける動物なのに、なぜ市街地に出没するようになったのでしょうか?

 

清水 そうですね。猛暑や水不足といった気候変動で植物が上手く育たず、動物が里山にまでやってくるケース

   が増加しています。シカやイノシシなどは農業被害が中心ですが、クマの場合は人身被害につながる可能

   性があります。

 

荒木 例えばクマはどんなものを食べるんでしょうか?

 

清水 クマは季節や年によって食べ物を柔軟に変化させています。春は山菜など、秋にはどんぐりなど木の実や

   果物などを食べています。基本的には植物を食べますが、機会があればシカの死体など肉を食べることも

   あります。

 

荒木 山梨にクマは何頭くらい生息しているんでしょうか?

 

清水 令和2年度に実施したモニタリング調査では、県内のツキノワグマの生息数は527頭と推測されていま

   す。こちらのデータは山梨県のホームページで公開しています。

 

荒木 クマが活発に活動し始めるのは今頃からですか?

 

清水 過去の状況を見てみると、5月から11月にかけて出没、目撃および捕獲の数が多くなっています。

   特に昨年は暖冬だったからでしょうか、12月の状況が前年のおよそ8倍の数となりました。

 

荒木 県では、どのようなクマ対策をしているのでしょうか?

 

清水 県では地域個体群の保全と県民の安全確保を両立させるための対策を推進しています。なかでも出没対策

   としてX(旧ツイッター)での速報やクマ出没マップによる見える化を図り、今年2月からは最新の知見に

   基づき、クマの生態から遭遇時の防御姿勢までを実演解説した動画を公開しました。

 

荒木 私も拝見しましたが非常にわかりやすかったです。さらに、SNSでも注意喚起を行っているんですよね?

 

清水 はい。おととし9月からX(旧ツイッター)に専用アカウントを開設して、出没情報を速報でお届けして

   います。市町村から出没情報の連絡を受けたらすみやかに県へ情報提供する仕組みで、その情報を県が

   Xで発信しています。X での発信は山梨県が全国初の取り組みとなりました。ぜひ、山梨県自然共生推進

   課のアカウントのフォローをお願いします。

 

荒木 山梨県自然共生推進課のアカウントをフォローですね!

 

清水 Xのプッシュ通知を設定していただくと、情報を見逃さずに確認いただけると思います。

 

荒木 プッシュ通知は便利ですね!その他に、県ではどのような取り組みをしているのですか?

 

清水 県では、いざクマが出没した際に迅速で安全な対応ができるよう、市町村や警察、猟友会と連携した体制

   づくりを進めています。具体的には県内のハンターを対象に「ツキノワグマ銃猟研修会」を開催したほ

   か、市町村における緊急銃猟に関する標準マニュアルの作成や実際の出動を想定した訓練の実施などを

   行っています。

 

荒木 今週末から大型連休に入りますので、登山を予定している方もいるはずです。どのような対策をすれば

   いいでしょうか?

 

清水 例えば、山に入る前に出没マップやXで情報を集める。クマ鈴やラジオで人間の存在を知らせたり、

   クマの行動が活発化する朝夕の薄暗い時間帯を避ける。一人で行動せず、クマ撃退スプレーを携行する際

   は即座に使用できるよう腰ベルト等につける。クマとみられる足跡や糞を見つけた場合は直ちに引き返

   す。子グマの周辺には必ず母グマがいるため、絶対に近づかず、写真撮影をしないことを徹底してくださ

   い。

 

荒木 もし、万が一遭遇してしまった場合は、どうすればいいでしょうか?

 

清水 大声は出さず、走らずに、クマの目を見ながらゆっくりと後退してください。背中を見せると追尾される

   恐れがあります。そして、可能であればクマとの間に木や岩などの障害物が来るよう移動してください。

   もし逃げ切れない場合は、うつ伏せになり、地面に顔を伏せます。それから両手で首の後ろをガードし、

   顔・首・腹部といった急所を守ってください。背中のリュックサックは背後からの攻撃を防ぐ盾として

   活用するため、降ろさないようにしてください。

 

荒木 なるほど。その他、日常生活の中で出来る対策があれば教えてください。

 

清水 地域にクマを「引き寄せない」環境づくりが大切です。例えば、生ゴミやペットフード、不要な果実を屋

   外に放置しない。ぬか漬け、ガソリン、ペンキなど強い臭いのものはクマが興味を示しますので、密閉し

   て屋内で保管する。草むらなどはクマの隠れ場所となってしまうので、家や農地付近の草刈りをして見通

   しの悪い場所を無くすなどしてください。

 

荒木 最後に県民のみなさんにメッセージをお願いします。

 

清水 これからクマの出没数が増えてきます。県では、今日お伝えした内容をまとめた動画をホームページで

   公開しております。ぜひこちらをご覧いただき、本日の放送内容を振り返りながら正しい行動、対策を

   心がけてください。

 

荒木 この時間は、山梨県自然共生推進課 主任 清水郷平さんとお伝えしました。

次回は5月22日(金)17時15分放送

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