2021年11月26日放送
YBS山梨放送 > 安心やまなしメモ > 未分類 > 2021年11月26日放送

2021年11月26日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

地球温暖化防止月間

毎年12月は「地球温暖化防止月間」です。
そこで今日はわたしたち一人ひとりが身近にできる地球温暖化防止対策について、県環境・エネルギー政策課の中野繭子(なかの・まゆこ)さんに伺います。 よろしくお願いします。

 

小松 地球温暖化・・・やはり進んでいるんですよね?

中野 はい。大気中のCO2濃度は産業革命前に比べて40%も増加し、世界と日本の平均気温も明らかな上昇傾向にあります。
世界の平均気温の変化予測を見てみると、気温上昇を低く抑えるための対策をとった場合の予測では、21世紀末に最大で1.7℃の上昇となりますが、今の対策を上回る対策をとらなかった場合は、最大4.8℃も上昇するとされています。対策をとった場合、とらなかった場合で2050年辺りから、気温の上昇ペースに差が出始めていくことになります。

 

小松 効果はすぐに見えなくても、直ちに対策をとる必要がありますね。

中野 そうですね、温暖化の影響は熱中症による死亡者の増加など私たちの健康への影響はもちろんのこと、生態系への影響や台風の激甚化など、様々な影響があります。そしてフルーツ王国山梨では農業への影響も深刻です。気温上昇が進むと、ぶどうの着色不良が発生する地域が大きく拡大すると予測されているんです。

 

小松 未来の山梨にとって深刻な問題ですね。まず私たちは何から始めればいいでしょうか?

中野 身近なところでできる取り組みとして、県では地球温暖化対策のための賢い選択を推進する、「やまなしクールチョイス県民運動」を展開しています。
例えば、これからの寒い時期には厚手のカーテンを使用して暖房器具の設定温度を低めにしたり、お風呂は追い焚きをしなくてすむように間隔を空けずに入浴するなど省エネの工夫をしていただきたいです。
それではここで、お風呂の話題で、小松さんに問題です!

シャワーでお湯を流すときに、そのお湯を作るためにエネルギーが必要です。ではシャワーを使っている時のエネルギー消費は、テレビ何台分に相当するでしょうか?

① 3台分   ② 30台分  ③ 300台分

 

小松 3台分ぐらいでしょうか?

中野 正解は3の300台分です!シャワーを1分浴びるとテレビ300台を1分見るのと同じくらいエネルギーを使っているのだと考えると、ちょっと時間や量を少なくしようと思えますよね。

 

小松 気を付けます!

中野 県民のみなさまには小さなことからコツコツと温暖化対策を進めていただけますと幸いです。
温暖化対策は、省エネなどの取り組みにより、温室効果ガスの排出を抑制して、温暖化の進行を「緩和」することに加えて、既に生じている影響に対しては、被害の回避・軽減を図る、気候変動への「適応」に取り組むことも重要となります。
県では今年の2月、県庁内に「やまなし気候変動適応センター」を設置し、気候変動の現状や影響、それに関する研究データや知見、気候変動による様々な分野での被害を少なくするための情報などを、市町村や県民・事業者のみなさまに、分かりやすい形で提供しています。
地球温暖化を防ぐためには、県民一人ひとりの行動が重要です。ぜひ県民一丸となって地球温暖化防止に取り組んでいきましょう。

 

小松 ここまでは県環境・エネルギー政策課、中野繭子(なかの・まゆこ)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

中野 ありがとうございました。

 

 

休業支援サポート

 

空気が乾燥する季節がやってまいりました。
気を付けなければならないのが、例年、冬から春先にかけて集中する林野火災です。

県森林整備課の久保寺萌(くぼでら・もえ)さんに伺います。よろしくお願いします。

 

小松 林野火災は冬から春先に多いと伺いましたが・・・

久保寺 そうですね、増え始めるのは例年、1月頃からになります。

 

小松 そうなんですね。この時期どうして林野火災が増えるんですか?

久保寺 はい。春先になると山菜採りや森林レクリエーションなどにより山に入る人が増えることが原因となりますが、今の時期はやはり落ち葉が積もって燃えやすい状況になることや、空気が乾燥して強風が吹きやすいことが原因としてあげられます。林野火災は毎年、県内各地で発生しておりまして、過去10年間で135件、被害総面積81.17ha、被害総額は3千万円以上にのぼります。

 

小松 毎年大変な被害が出ているんですね。ところで火災の原因はどのようなことが考えられるんですか?

久保寺 消防庁の調べによると、全国の令和元年中における林野火災発生の原因は、「たき火」が31.1%を占め、最も多く、次いで火入れ、放火、たばこの順になっており、火遊びをいれた人的要因が半数以上の65.3%を占めています。山梨県に限ると過去10年間で、最も多い出火原因はたき火で、約19%。次いで農地などでの草焼が約11%、ゴミ焼却が約10%、タバコが約4%となっています。

 

小松 では林野火災の防止にどのような取り組みをしているのでしょうか?

久保寺 県では、毎年12月から山火事予防のパトロールの実施や、看板の設置、入山者への山火事防止の啓発活動を実施しています。啓発活動は主に火事予防ポスターの配布、山火事予防ポスター原画と標語の募集をしたり、山火事の発生が多い12月~5月を中心に新聞、テレビ、ラジオなどでも啓発を行っています。

 

小松 私たちが気を付けなければいけないことは?

久保寺 はい、森林内でのたき火や喫煙はもちろんのこと、周りに枯れ草などの燃えやすいものがある場所でのたき火や、森林に隣接する田畑などでも、強風が吹いていたり、空気が乾燥している時には、枯れ草焼きなどをしないでください。なお、やむを得ずたき火などをした場合は、完全に消火していることを確認してからその場所を離れるようにしてください。喫煙される方は、燃えやすいものが周りにない安全な場所でお願いします。喫煙後は、吸いがら入れで必ず火を消し、投げ捨ては絶対にしないでください。

 

小松 大切な森林資源を守るため、みなさんぜひ気を付けましょう。
ここまでは森林整備課の久保寺萌(くぼでら・もえ)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

久保寺 ありがとうございました。

 

次回は12月24日(金)17時15分放送

ホームへ戻る