2022年1月28日放送
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2022年1月28日放送

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新型コロナワクチンの追加接種

県内での新型コロナワクチンの2回接種率は80%を超えてはいるものの、日本に先んじてワクチン接種を開始した諸外国(特に欧米)においては、極めて高い感染状況が続いている中、新たな変異株も確認され、県内でもワクチン2回目接種を終えた方の感染も増えつつあります。
そこで今日はワクチンの追加接種について、県ワクチン班の山本拓磨(やまもと・たくま)さんに伺います。

 

小松 山梨県内での新型コロナの感染状況はどうなっていますか?

山本 県内では新型コロナワクチンの2回接種率が87%となっておりますが、感染力が極めて強い「オミクロン株」への置き換わりが進み、感染急拡大の局面に入っております。

 

小松 なぜ多くの方々がワクチンを接種したのに感染者が再び急増しているのでしょうか?

山本 ワクチンの効果が時間とともに減少することが要因の一つと考えられます。一般的に感染予防効果は2回目終了後およそ90パーセントだったものが、半年経つとおよそ50%弱まで低下したとの報告もあります。
そこで、国では令和3年12月以降、コロナワクチンの追加接種を始めました。
追加接種においては、1・2回目に接種したワクチンの種類に関わらず、ファイザー社またはモデルナ社のワクチンを使用します。1・2回目でファイザー社ワクチンを受けた方が、3回目にモデルナワクチンを使用した場合でも抗体価は充分上昇し、安全性についても許容されます。追加接種の効果として、現時点で報告されている研究結果によると、入院予防効果は93%、重症化予防効果は92%、死亡に対する予防効果は81%であったと報告されています。さらに、60歳以上で追加接種を受けた場合では、追加接種を受けなかった場合と比較して感染例の発生比率が11.3分の1、重症例の発生率が19.5分の1であったとの報告もあります。
追加接種を受けることで感染予防と重症化予防が期待できるといえますので、ワクチンの種類に関わらず積極的な接種をお願いします。

 

小松 みなさん心配される副反応はいかがでしょう?

山本 追加接種による副反応は、2回目接種時と概ね同様であるとされています。まれに心筋炎を起こすこともありますが、大半が軽症です。新型コロナの感染で発症する心筋炎の方が重症で発生頻度も高いのでワクチンを接種するメリットの方が大きいです。また、妊婦の方も安全に接種することができます。

本日は主に追加接種についてお伝えしましたが、まだ接種を一度も受けられていない方についても、引き続き接種を受けることができます。具体的な接種場所や日程については、お住まいの市町村へお問合せください。

更に、県でもイオンモール甲府昭和店や県内のJAを会場としたワクチン接種を実施します。詳しくは県ホームページをご覧ください。

 

小松 ワクチン接種に関するお問い合わせは山梨県新型コロナワクチン専門相談ダイヤル055-223-8878までお願いします。ここまでは県ワクチン班山本さんとお伝えしました。
ありがとうございました。

山本 ありがとうございました。

 

 

 

高齢者の交通事故防止

 

高齢化社会の進展に伴い高齢者が関係する交通事故の割合が増加しています。ここからは山梨県警察本部が推進する交通事故防止の取り組みについて県警交通企画課の依田裕之(よだ・ひろゆき)さんに伺います。

 

小松 高齢者の交通事故はどのような原因で発生するケースが多いのですか?

依田 高齢歩行者が被害に遭うケースで多いのは横断歩道上での事故です。
車が横断歩道を通過するときは、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除いて、横断歩道の手前で停止できるような速度で進行しなければなりませんし、横断歩行者や横断しようとする歩行者がいるときには、横断歩道の手前で一時停止しなければなりません。
しかし、JAFが全国合計94箇所で信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象に調査を行ったところ、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は30.6%という結果が出ました。
山梨は2020年の35.8%から、2021年は51.9まで上昇したものの、約半数は歩行者が横断歩道を渡ろうとしていてもドライバーが止まらないという現状があります。

 

小松 非常に危険ですよね。何か対策はあるんでしょうか?

依田 みなさんはダイヤマークをご存じでしょうか?
道路上にあるダイヤの形をしたマークは、その先に横断歩道があることを知らせるマークです。前を良く見て運転し、ダイヤマークを見逃さないようにチェックする。そしてダイヤマークをチェックしたら、その先の横断歩道の手前で停止できるように速度を調整し、横断歩行者や横断しようとする歩行者をチェックするという「ダイヤマーク運動」をドライバーのみなさんに推奨しています。

そして歩行者にお願いしたいのが、道路を横断するときに、軽く手を挙げるなど、ハンドサインによって
運転者に対して横断する意思があることを伝えるハンドサインプラス一礼運動です。軽く手を挙げるだけでも十分です。また、ドライバーが迷わず停止できるように、横断しない場合には横断歩道付近に立たない配慮も必要です。ドライバー側も歩行者のハンドサインを受けたときは、歩行者に気付いていて、これから止まることを伝えるためにも、ハンドサインで応じていただく。このようなやりとりの中で、歩行者が会釈などで感謝の気持ちを表す、プラス1礼することで、お互いに気持ち良く、歩行者の安全確保を図っていただければと考えております。

 

小松 最近では学校でも横断歩道は手を挙げて渡ろうという指導が再びされているようですね。

依田 子どもは元気よく手を挙げるのでわかりやすいですが、大人もしっかり合図を出すことが大切です。

そして高齢ドライバーによる事故にも注意が必要です。山梨は車社会で、車が手放せない高齢者も多いと思いますが、ご自身の運転に危険や不安を感じたら、運転免許を自主返納することで、返納後に、運転経歴証明書の交付やバス乗車券等の支援を受けることができます。ご家族でよく話し合ってこういった制度も活用していただきたいと思います。

 

小松 ドライバーも歩行者もお互いに思いやりの気持ちをもって、安全運転、安全な横断を心掛けましょう。
ここまでは県警交通企画課の依田裕之さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

 

次回は2月25日(金)17時15分放送

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