2022年3月26日放送
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2022年3月26日放送

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インターネット上の消費者トラブル

 

誰もがネットを活用している現代、便利な反面、さまざまなトラブルもおこっています。迷惑メールや怪しい儲け話など身に覚えのある方も多いのではないでしょうか?今日は最近問題になっているインターネット上のトラブルのうち「消費者トラブル」と「サイバーセキュリティ」を取り上げます。まずは「消費者トラブル」について県民生活センターの高木香織(たかぎ・かおり)さんに伺います。よろしくお願いします。

 

小松 インターネット上の消費者トラブルにはどんなものがありますか?

 

高木 まずは、お試しで買ったつもりが複数回の購入が条件の定期購入だったという相談が急増しています。県民生活センターにも、SNSの広告を見て、ダイエットサプリが800円ほどだったので1回限りならよいと思い注文したところ、2回目が届き、驚いて業者に問い合わせたところ、2回目は約8,000円の通常価格で購入すれば、3回目以降は解約するとのことで納得がいかない。という相談がありました。申込の際は、低価格等を謳う広告をうのみにせず、定期購入になっていないかなど契約の内容をきちんと確認すること。また、「今だけ〇〇円」、「〇〇分以内に御購入の方は・・・」など消費者を急がせる手法もあります。注意しましょう。

 

また、ネット通販で靴を購入したが、表示されていたものとは違う商品が届いた。返品を申し出たが、「返品はできない」と言われた。注文前に、「返品できない」との表示は目に入らなかった。クーリング・オフできないのかという相談がありました。実は通信販売では、クーリング・オフ規定がないんです。事前に返品・解約の条件をしっかり確認しましょう。

 

小松 知らなかったです!

 

高木 他にも出会い系サイトやマッチングアプリからのもうけ話にもご注意ください。例えば、簡単に儲かるという副業サイトに費用を支払ったが、詐欺サイトだった。また、SNSで知り合った女性に誘導され、出会い系サイトに登録したところ、女性から無料通話アプリが使えなくなるからとメールアドレスが届き、別のサイトに誘導され、ポイントを購入させられた、という相談が寄せられています。SNSで知り合った相手が本当に信用できる相手なのか、慎重に判断したり、「簡単に儲かる」などのメッセージはうのみにしないようにご注意ください。

 

最後に最近増えているSMSによるトラブルをご紹介します。実際の宅配業者を装ったSMSの不在通知に、偽サイトに誘導するためのURLが記載されており、クリックしてしまった、という相談です。

 

小松 これよく来ます!!

 

高木 心当たりのない不審なメールやSMSが届いても安易に反応しないように気を付けましょう!

インターネット上のトラブルに巻き込まれたときは県民生活センターまでご相談ください。消費生活相談ダイヤルは055-235-8455、または0554-45-5038まで。

相談時間 平日の午前8時30分~午後5時までです。

 

小松 県民生活センターでは、相談に対するアドバイスや、適切な相談先の紹介、また必要に応じて事業者と交渉を行うこともありますので、困ったことがあったらお気軽にお問合せください。ここまで県民生活センターの高木香織(たかぎ・かおり)さんとお伝えしました。ありがとうございました。

 

 

サイバーセキュリティー

 

ここからはサイバーセキュリティ上、最大の脅威であるフィッシングについて山梨県警察本部 生活安全捜査課 サイバーセキュリティ対策係の石川聡(いしかわ・さとし)警部補に伺います。よろしくお願いします。

 

小松 フィッシングについて教えてください。

 

石川 フィッシング(Phishing)とは、攻撃者が公的機関や金融機関、ショッピングサイト、宅配業者等の有名企業を騙るメールやSMS(ショートメッセージサービス)を送信し、正規のウェブサイトを模倣したフィッシングサイト(偽のウェブサイト)へ誘導することで、認証情報やクレジットカード情報、個人情報を入力させ詐取する手口です。先ほど紹介のあった、不在通知のトラブルも、この一例です。

 

小松 実際の機関や企業名で送られてくると気づかないですよね?

 

石川 そうですね。攻撃者は、被害者をそのフィッシングサイトに誘導するために、宛先や本文を本物の有名企業と信じさせる内容のメッセージをSMS、メールやSNSで不特定多数に送信しています。表示されているURLの大文字のI(アイ)を小文字のl(エル)にしたり、o(オー)を0(ゼロ)にしてあったりと閲覧者が見間違えたり、信用させたりする悪質なものも確認されています。また、検索サイトの検索結果に偽の広告を表示する手口もあります。騙された被害者はフィッシングサイトに誘導され、個人情報やクレジットカード番号等の重要な情報を入力してしまい、情報を詐取されてしまいます。

 

小松 どのように対策すればいいでしょうか?

 

石川 電子メールやSMSの内容を鵜呑みにせず、怪しいメールのリンクは絶対にタップしないことが大切です!また、被害の早期発見のため、日ごろから利用するウェブサイトのログイン履歴の確認やクレジットカード、インターネットバンキングの利用明細を確認しておきましょう。

もし、偽の企業や金融機関のウェブページに誘導されて、個人情報を入力してしまった場合、すぐにパスワードや暗証番号等を変更したり、実際の金融機関や企業の相談窓口等に相談しましょう。

そしてこのようなフィッシングにより個人情報が盗まれ、不正アクセスや詐欺等の金銭的被害などが発生してしまった場合、最寄りの警察署又は山梨県警察本部サイバー犯罪対策室(055-221-0110)までご連絡ください。また、フィッシングのメールやウェブページを見つけたら、山梨県警察本部ホームページ内のフィッシング110番などから情報提供もしていただきたいと思います。

 

小松 ここまでは山梨県警察本部 生活安全捜査課 サイバーセキュリティ対策係の石川聡(いしかわ・さとし)警部補とお伝えしました。ありがとうございました。

 

今日は、インターネット上のトラブルのなかから、「消費者トラブル」と「フィッシング」についてお伝えしました。

 

 

 

次回は4月22日(金)17時15分放送

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