2026年 7月24日放送
YBS山梨放送 > 安心やまなしメモ > 未分類 > 2026年 7月24日放送

2026年 7月24日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

熱中症予防

荒木 近年、気候変動の影響により記録的な猛暑が続いています。昨年85日には群馬県伊勢崎市で日本歴代最

   高気温となる41.8℃を記録。日本の夏、6月から8月の3か月の平均気温は、平年よりも2℃以上高くな

   り、統計を開始した1898年以降最も高温の夏となりました。猛暑が続くと熱中症にかかりやすくなりま

   す。どのような対策があるのか、詳しくご紹介します。

   山梨県健康増進課 課長補佐で保健師の竹田美穂さんです。

 

竹田 よろしくお願いします。

 

荒木 山梨県の昨年の夏はどのような状況だったのでしょうか?

 

竹田 昨年、最高気温35℃以上の猛暑日となったのは、甲府で59日、勝沼で50日、韮崎で42日など過去最多とな

   りました。また、熱中症による救急搬送者数が過去5年間で最多の691人となり、熱中症警戒アラートの発

   表日数も過去最多の41日を記録しています。

 

荒木 熱中症で救急搬送されたのは、どのような方だったのでしょうか?

 

竹田 救急搬送された患者のうちの6割が高齢者で、発生場所の多くは住居。エアコンが設置されていなかった

   り、使っていなかったという方の割合が高いという統計が出ています。高齢者は体内の水分量が若年者よ

   りも少ないうえ、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいと言わ

   れています。

 

荒木 熱中症になると、どのような症状が出るのでしょうか?

 

竹田 めまいや顔のほてり、筋肉のこむら返り、立ち眩み、大量の汗、生あくびなどです。症状が進むと頭痛や

   体のだるさ、吐き気、集中力や判断力の低下、けいれんや意識がなくなることもあります。

 

荒木 熱中症は重症化すると命に関わりますので気を付けたいですね。そして「熱中症警戒アラート」という

   言葉も聞きます。

 

竹田 「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すことを目的として気象庁と環境省

   が共同で発表する情報です。熱中症の危険性が極めて高くなると予想される日の前日午後5時頃、または

   当日朝5時頃に発表されます。熱中症警戒アラートが発表されている日には外出を控えたり、エアコンを

   使用するなどの熱中症予防行動を積極的にとりましょう。

 

荒木 山梨県では熱中症対策を何かしているのでしょうか?

 

竹田 山梨県では、71日から930日を熱中症予防対策強化期間と定め、対策の一層の強化を図っています。

   熱中症予防に関する正しい知識と具体的行動を周知するため、新聞折り込みチラシや各種媒体を活用した

   啓発活動を関係機関と連携の上、展開しています。

   また、県民の皆さまが身近な場所で暑さをしのぐことができる「涼み処」を県内に約640箇所設置するこ

   ととしています。

 

荒木 涼み処とはネーミングもいいですね。例えばどのような場所が涼み処になっているのですか?

 

竹田 県庁や県立図書館、博物館といった県の施設のほか、各市町村役場やコミュニティーセンター、銀行、

   スーパー、ショッピングセンターなど県民のみな様が気軽に利用できる施設を「涼み処」としています。

   また、市町村や自治会の皆様のご協力をいただきながら地域の公民館も身近な「涼み処」として開放して

   います。施設の一覧や場所については山梨県のホームページでご確認いただけますので、暑さを感じた際

   にはお近くの「涼み処」をぜひご活用ください。

   また、地域の公民館などは涼しさを分かち合うだけでなく、地域の皆さまが交流できる場でもあります。

   ぜひ地域のつながりを深める場としてもご活用ください。

 

荒木 日頃からの予防策として、どのようなことを心掛けるといいでしょうか?

 

竹田 喉が渇いていなくても、こまめに水分をとるようにしてください。1日あたりの水分補給の目安は1.2リッ

   トル。コップにするとおよそ6杯。1時間ごとにコップ1杯、入浴前後・起床後にも水分をとることをお薦

   めします。

   熱中症は室内や夜間でも多く発生しています。エアコンを上手に使って、室温をこまめに調整しましょ

   う。扇風機や換気扇を併用したり、すだれやカーテンで直射日光を遮るのも効果的です。

   あわせて涼しい服装をし、外出時には帽子や日傘を活用する。疲れてる時は無理をせず休息をとり、栄養

   バランスのとれた食事をきちんととることも熱中症予防になります。

   そして熱中症になりやすい高齢者や子どもには家族やご近所同士で「水分とってる?」「少し休んだほう

   が良いよ」など、声をかけ合いましょう。からだは涼しく、心は暖かく。コミュニケーションが命を救い

   ます。

 

荒木 もし熱中症かな?と思ったら、どうすればいいでしょうか?

 

竹田 エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難し、衣服をゆるめ、首の周り、脇の

   下、足の付け根などを冷やしてください。そして水分を補給しましょう。大量に汗をかいている場合は、

   スポーツドリンクや経口補水液で失われた塩分を補いましょう。

   ただし、おう吐の症状が出ていたり意識がない場合は、むりやり水分を飲ませることはやめてください。

 

荒木 応急処置をしても改善しない場合はどうすればいいでしょうか?

 

竹田 自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼びましょう。もし、救急車を呼ぶか

   迷った時は救急安心センターやまなし #7119へ相談してください。24時間365日稼働しています。

 

荒木 最後に県民のみなさんにメッセージをお願いします。

 

竹田 熱中症から命を守るために大切なのは、まず自分の体調に目を向けることです。「自分だけは大丈夫」と

   いう油断が、命に関わる危険につながることがあります。少しでも異変を感じたら、早めの休憩や水分補

   給を心がけましょう。また、自分を守るのと同じように周りの人を気にかけることが大切です。身近な方

   への見守りや声かけが、命を守る力になります。この夏も、地域みんなで支え合いながら、熱中症を防い

   でいきましょう。

 

荒木 この時間は、山梨県健康増進課 課長補佐で保健師の竹田美穂さんとお伝えしました。

 

次回は8月28日(金)17時15分放送

ホームへ戻る