女性のための健康セミナー

第2回『閉経』のポジティブな捉え方

「更年期は進化の期間」。
私も参加した、カナダ・バンクーバーで開かれた国際閉経学会(2018年)でとても前向きな言葉が発信されました。当初は意味が分からず尋ねると「閉経すると白いドレスが着られる」と。要は月経漏れを心配せずにファッションを楽しめる、ということでした。考えてみれば温泉にも、旅行へも月経を心配することなく気軽に行けます。生理痛やホルモン頭痛など、月経に伴うさまざまな不調からも解放される良さもあります。閉経後は子宮筋腫が次第に小さくなるなど、考え方次第で前向きに捉えられます。
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エストロゲンは女性ホルモンですが、実は男女ともにあるホルモンです。同時に女性にも男性ホルモンがあります。月経があるうちは女性ホルモンが優位に働いていますが、閉経後は男性ホルモンの働きが活発化することから、心と体のエネルギーが増大する「黄金期」とも呼ばれています。50代以降、年齢と上手に付き合い、アクティブに仕事や趣味など毎日を楽しむ素敵な方が増えていることもうなずけます。
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一方で、女性ホルモンから多くの恩恵を受けていたことも事実です。女性ホルモンにより骨や血管などが守られてきただけに、閉経後は骨粗しょう症や動脈硬化、肥満などでリスクが高まる生活習慣病への注意は不可欠です。生活習慣を見直し、将来の健康まで見据えた体づくりは必要です。
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\この方に教えていだだきました!/

永田 京子

NPO法人ちぇぶら代表理事
更年期トータルケアインストラクター