女性のための健康セミナー

第3回『更年期』の医療機関受診のコツ

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 まずは不調が更年期によるものなのか、別の病気なのかを調べることが大切です。最も間違えやすいものに甲状腺の病気があると言われています。疲れやすい、だるい、太りやすくなった、髪が抜けるなどの症状は更年期の症状と似ていますが、血液検査ですぐに分かるようです。悩んだときの受診先は内科でも婦人科でも大丈夫です。
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  更年期に悩んだ私の母の症状は目の渇きが最初でした。当時は更年期の情報が少なく眼科へ行き、処方された錠剤がうまく飲み込めずに今度は耳鼻咽喉科へ、その後は発疹等々。その度に専門医をわたり歩く、いわゆるドクターショッピングで心もつらい状態に陥りました。
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 身体に何らかの症状が強く出ている場合は、症状に合った診療科に行くのもよいでしょう。が、気持ちが沈む、やる気が起きないなどのうつ症状の場合、「更年期うつ」と「うつ病」は原因が異なります。日本産科婦人科学会のHPでは、40歳を超えて初めてうつ症状を感じた場合は、まずは婦人科の受診を薦めています。
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 自分で更年期症状をチェックできる「簡略更年期指数(SMI)」という、シートがあります。更年期特有の症状が10項目書いてあり、自分の体感値をチェックして合計得点を出すものです。婦人科を受診する目安は合計が50点以上となります。もしも受診を迷う場合には、こうした自己チェックシートを有効活用することをお勧めします。もちろん指数は目安ですので、SMI50点未満でも不安に感じたら受診しましょう。最近では更年期症状を緩和させる薬やサプリメントもいろいろありますし、婦人科を受診することで気づいたら楽になっていた、ということもあります。一番大切なのは我慢しすぎないことです。

※自己チェックシートなどはNPO法人ちぇぶら提供
 
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nagatashi

\この方に教えていだだきました!/

永田 京子

NPO法人ちぇぶら代表理事
更年期トータルケアインストラクター