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山梨に住んで7年目になりますが、当初からお世話になっている方達からなる「無尽」がありまして。年上のお兄さんばかりで、いつも面倒を見てもらっています。月に一度、会を開いて、貯めたお金で一年に一度旅行に行くというもの。そもそも身寄りのなかった僕にとっては職場外にある唯一の人とのつながりで、今もこれからも足を向けて寝られません。

世間がこんなに騒がしくなる前、東京へ旅行に行った時のこと。ガンダム世代のメンバーとの会話の中で、「ガンプラを今、この歳になって作ったらどこまでも凝ることができるよね」と。確かに、子供のころになんとかして少ないお小遣いをかき集め、足りない分を知恵を振り絞って母親の財布から調達する方法を考え、ソワソワしながらプラモ屋さんに向かい、スキップしながら箱を抱えて家に帰って作るというのが楽しくて仕方がなかったわけで。もちろん、その経験が今の価値観に大きく影響しているんですが。

で、大人になった今。さすがに3000円を超えるプラモを買うのには同じく勇気が必要ですが、家にある赤と白の塗料を混ぜてピンクを作らなくても、180円のピンクの塗料をはじめから買うことはできるわけで。これは、大人になってよかったと思った瞬間。この「大人のずるさ」を持っていれば、確かに子供の頃にはたどり着けなかった境地に行けるに違いない…。そんな思いから、無尽ガンプラコンテストを開催する運びとなりました。

響きからして、すでに楽しい。圧倒的じゃないかっ。共通の一つのプラモを各々が買って、自由に作ってお披露目するというもの。それを肴にオンラインでグラスを傾けるというところまでがコンテスト。

今、構想を練っている最中で、頭の中で僕のガンダムがあんなことやこんなことになっていて一人ニヤニヤしているので、事情を知らない人たちは僕のことを不気味に思うでしょう。でも、いいんです。楽しみに多少の犠牲はつきものですから。