2021年6月25日放送
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2021年6月25日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

農作業中の安全確保

農繁期を迎えた山梨県。農作業が忙しくなる中で、心配されるのは作業中の事故ですよね。全国では毎年300件近くの死亡事故が発生しているといいます。去年は、県内でも、4件の死亡事故が発生し、今年度も既に2件の死亡事故が起きているそうです。そこで今日は農作業中、どんなことに注意したらいいか、農業技術課の岩下友和さんに伺います。

 

小松 さっそくですが、農作業中の事故とはどんな事故が多いのでしょうか?

岩下 全国でも、山梨県でも、農業機械に係る事故が多くなっています。

 

小松 そうなんですね。では農作業中の事故の具体的な内容から詳しく教えてください。

岩下 令和元年の全国での農作業死亡事故件数281件のうち、農業機械作業に係る事故が全体のおよそ65%、農業機械・施設作業以外に係る事故がおよそ28%となっています。機械作業というのは「乗用型トラクター」「農用運搬車(軽トラック含む)」「歩行型トラクター」などの操作中の事故です。

 

小松 なんとなく機械作業にかかわるものは想像できるのですが、それ以外にはどのような事故が?

岩下 全国の農業機械・施設作業以外の事故の中では、「熱中症」が最も多くなっています、次いで「稲ワラ焼却中などの火傷」となっています。

 

小松 県内ではどうでしょう?

岩下 山梨県では、ほとんどが65歳以上の高齢の方の事故となっています。また、乗用草刈り機や高所作業車、スピードスプレイヤーなどの機械と樹の間に挟まれる事故や、脚立・高所作業車からの転落事故が多いです。 それとこれからの季節、特に注意が必要なのが先ほども出た「熱中症」です。気温が高くなってくるこれからの時期は、身体が暑さに慣れていないこともあり、熱中症が起こりやすくなります。効率的に作業を進めるためにも、こまめに水分や塩分を補給し、十分な休息をとってください。

 

小松 では最後に事故を防ぐために県民のみなさんにお伝えしたいことをお話しください。

岩下 事故予防に向けて大切なことをいくつかお伝えします。
まず、慣れが大敵です。長年の経験からくる気の緩みが、事故の大きな要因となります。「今まで大丈夫だったから大丈夫」「長年やっているから大丈夫」ではなく、常に注意を怠らずにお願いします。また、事故にならなかった小さなことでも、家族や地域の方と話すことは、ふりかえりや、改めて注意することにつながるので大切です。
次に、体調管理です。体調が良いと的確な判断が出来ますし、体の動きも良いので事故を防止できます。熱中症の予防にも体調管理が重要です。
そして服装は動きやすさ、安全さ、快適性を重視したものをお選びください。また、危険な箇所を事前に把握しておく周囲確認も大切です。危険な動作を避けるため機械の知識習得、機械の整備もお忘れなく。

最後に、「農作業は焦らず、急がず、慎重に!」
ご自身の健康・安全を第一に考え、農作業中の事故防止に万全を期してください。

 

小松 はい。機械の作業と熱中症に十分に注意してこれからの農繁期に備えてください。ありがとうございました。

 

 

あんしんやまなしワクチン接種県民運動

1回目、2回目のワクチン接種が終わったという方もいらっしゃるでしょうか?ここからは「あんしんやまなしワクチン接種県民運動」について山梨県社会福祉協議会の中山吉幸さんに伺います。

 

小松 まずこの運動について教えてください。

中山 はい。あんしんやまなしワクチン接種県民運動は新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種率向上を目指して、県民・事業者・行政が一体の運動として推進することで、安心して暮らすことができる「やまなし」を早期に実現する取り組みです。
具体的には、ワクチン接種を2回完了した方に特典付与を行う事業者と県民運動の普及啓発を推進する事業者、県民運動サポーターを募集し、ワクチン接種の普及啓発活動を進めています。

 

小松 ワクチン接種を2回完了した方に特典を下さる事業者などを絶賛募集中ということなんですね?

中山 そうです!対象はグリーン・ソーン認証済み店舗である飲食店、旅館業、小売業、サービス業などの店舗・施設です。
特典例としてはドリンク1杯サービスですとか、ポイントの付与、割引、グッズプレゼントなどがあります。また、ワクチン接種の普及啓発活動をサポートしてくださる事業者・団体の募集もあわせて行っています。県民運動の普及啓発等を推進するサポーター(県民運動サポーター)となっていただき、取引先などへの協賛の呼びかけや、従業員への接種の呼びかけ、県民運動の広報協力、ワクチン休暇の創設などにご協力いただきたいと思います。対象は県内の事業者・団体、例えば商工関係団体、金融機関、報道機関、公共交通機関などを想定しています。現時点では協賛店舗は164店、サポート団体は23団体にご協力いただいています。

 

小松 特典を提供したい、サポーターになりたいという事業者のみなさんはどうすればよいですか?

中山 はい。協賛事業者の募集期間は令和3年12月17日(金)までです。申し込み方法はあんしんやまなしワクチン接種県民運動のWebサイトからお願いします。

お問い合わせは・・・
あんしんやまなしワクチン接種県民運動事務局(社会福祉法人 山梨県社会福祉協議会)
電話 055-254-8696までお願いいたします。

またワクチンの接種に関するお問い合わせについてですが、ワクチン接種の会場や予約など一般的な問い合わせはお住まいの市町村にご確認ください。ワクチン接種の効果・安全性や接種時の注意点などのお問い合わせや接種後に副反応が出た場合の相談は山梨県新型コロナワクチン専門相談ダイヤル055-223-8878までおねがいします。

小松 ここまでは「あんしんやまなしワクチン接種県民運動」について山梨県社会福祉協議会の中山吉幸(なかやま・よしゆき)さんに伺いました。中山さん、ありがとうございました。

 

 

農作業中の事故、機械だけでなく熱中症によるものも多いんですね。
農家のみなさん、また外で作業されることが多いかた、これからどんどん暑さが増します。どうぞお気をつけください。

 

 

次回は7月23日(金)17時15分放送

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