2024年1月26日放送
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2024年1月26日放送

こちらで放送内容を聴くことができます

 

 

 

子どもの悩みに寄り添う相談支援センター

 

小松 今年度もあと2カ月となりました。進学や進級を控えて、お子さんが悩みを抱えている様子はありませんか。今日は、いじめや不登校、ヤングケアラーなど、子どもの悩みを聞き取り、支援する、山梨県の相談支援センターについて、玄間 修センター長とお伝えします。玄間さん、よろしくお願いします。

 

玄間 よろしくお願いします。

 

小松 子どもを取り巻く環境や、悩みはどのように変化していますか。

 

玄間 不登校や友人関係等、学校に関わる相談が多いことは変わらないのですが、それぞれの相談に様々な背景があり、子どもたちが抱える悩みや困難さが多様化、複雑化しています。加えて、現在は、本来大人が担うとされる家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども、「ヤングケアラー」の問題も現れてきています。

 

小松 昔と比べて家庭生活の変化やコロナ禍の影響で、人間関係づくりが難しくなっているかもしれませんね。

 

玄間 子どもの困り感は学校生活にとどまらず、家庭、地域でも起きている可能性があります。子供の困り感が見過ごされる中で、学校や生活、様々な体験活動などにうまく取り組めずに、自己肯定感や学習意欲が低下していることも考えられます。

 

小松 やはり相談支援センターが開設された目的も、子どもの悩みが複雑になっていることがあるのでしょうか。

 

玄間 不登校等、子どもの悩みにはさまざまな背景があり、その要因は複雑で、いろいろなことが重なり合っています。そうした支援には、学校、家庭、教育、医療、福祉などの機関が、それぞれの強みを生かし、連携することが必要になります。そこで、県では令和441日に、総合教育センターに、相談支援センターを設置しました。子どもたちや保護者の相談にきめ細かく速やかに対応します。

 

小松 相談支援センターが連携の真ん中に立ち、支援をつないでいくんですね。センターがあることのメリットはほかにどんなことがありますか?

 

玄間 センターには、心理職のチーフスクールカウンセラーや、福祉職の統括スクール・ソーシャルワーカーを配置して、それぞれの専門性を発揮して学校やさまざまな機関とも連携します。そうすることで、市町村だけでは支援が困難な児童生徒への訪問指導を可能にしたり、小中高と切れ目なくサポートを行えるようになるなど、子供たちが安心して生活できる居場所づくりにつとめることができます。

 

小松 相談支援センターには、どのような相談ができるのでしょうか。

 

玄間 小学校から高校生まで、また高校に進学しなかった人や中途退学したお子さんでも20歳まで利用できる制度もありますが、いじめや不登校等学校生活に関わる「教育相談」、特別支援学校への進学、特別支援学級への入級、学習や生活に関する発達の相談は「特別支援の相談」、そして貧困やヤングケアラーなど「教育支援」について相談もできます。まずは、電話で悩みや心配事を相談してほしいと思います。

 

小松 相談は電話と面談もできるそうですね。

 

玄間 電話相談は「いじめ・不登校ホットライン(24時間子どもSOSダイヤル)」といいます。24時間、365日相談を受け付けております。電話相談では、おもに、不登校やいじめ・勉強の悩みなど、学校生活に関わる相談ができます。児童生徒本人や保護者のみなさんからも相談を受けていて、匿名での相談ができますのでぜひご利用ください。

 

小松 まずは悩みがあったらこちらに相談したいですね。

24時間365日対応のホットラインは、フリーダイヤル、0120-0-78310 0120-0-78310 です。0120-0のあとの78310は「なやみいおう」と覚えてください。お子さんの発達に関する「特別支援相談」も専用の番号があるそうですね。

 

玄間 「子供の発達に関する相談」は、専用の番号があります。電話番号は、055-263-4606 055-263-4606です。相談の受け付けは平日午前9時から午後5時までで、保護者からの相談を中心に受け付けます。

 

小松 そして面接相談はどのように申し込めますか。

 

玄間 面接相談は、いじめや不登校、先生や友人とのこと、学習のことなど学校生活に関わることや家庭生活のこと、子どもさんの発達に関わることなど、相談員がお子さんや保護者の方に寄り添い、一緒に問題を考えていきます。相談支援センターに来ることが難しい場合には、オンライン相談もおこないます。面接相談の申し込みは、電話055-263-3711055-263-3711にお願いします。平日午前9時から午後5時まで受け付けています。

 

小松 令和44月にスタートした相談支援センターですが、これまでの相談状況はいかがですか?

 

玄間 令和4年度の相談件数はおよそ4,000件、今年度も10月末までの報告となりますが2,500件を越えています。電話相談には、不登校にかかわる相談のほか、学校生活や家庭生活に関わる相談も多く寄せられています。また、本年度は特に学業や進学に関する相談も増えています。ちょうど進学・進級の時期でもありますので、児童生徒の皆さん、保護者の皆さんには、小さな心配事でも遠慮せずに相談していただいて、新年度の学校生活をスタートしていただきたいと思います。進級・進学・就職等で環境が変わるときは、自分が思っている以上に心が疲れます。そんな時は、学校の先生方、相談支援センター等、遠慮なくいろいろな人の力を借りていただければと思います。

 

小松 小さな悩みと思っても、まずは相談支援センターに相談してみてください。きょうは、子どもの悩みに寄り添う相談支援センターの役割や、具体的な相談方法につきまして、県相談支援センター 玄間 修センター長とお伝えしました。玄間さん、ありがとうございました。

 

玄間 ありがとうございました。

 

次回は2月23日(金)17時15分放送

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