第624回山梨放送番組審議会

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1.開催日時
 2019年4月24日(水曜日)午後3時00分~午後4時00分
 
2.開催場所
 山梨放送本社六階大会議室(甲府市) 
 
3.出席者
・第60期山梨放送番組審議委員
  丸茂紀彦委員長
  粟井晶子副委員長
  氏原 敦委員
  大谷善邦委員
  佐野夢加委員
  野田典委員
 
  (欠席)
  福田六花委員 
 
  ・山梨放送
  代表取締役社長 野口英一
  取締役相談役 中村一政
  編成局長 保坂律夫
  報道局長 武井功
  ラジオセンター長 石川治
  技術局長 飯田圭滋
  審議室長 土橋巧
  編成局テレビ編成部長 前田真宏
 
 (欠席)
  代表取締役常務 篠原公男
  営業局長 有泉裕人
 
4.報告
 ・5月期のテレビとラジオの自社制作番組の編成予定
 ・視聴者からの意見(2019年3月25日~4月21日)を報告
 ・放送番組種別及びCM割合の報告(2018年10月~2019年3月)
 
※放送法に基づき、該当期間の放送種別の放送割合について報告した。これに対する審議会としての意見はなく了解を確認した。報告事項は公式ホームページ等において遅滞なく公表。
 
※民放連の自主規制により、全放送におけるCM総量時間の割合を報告した。審議会としての意見はなかった。報告事項は公式ホームページ等において遅滞なく公表。
 
5.審議
 〈テーマ〉ラジオ
  「1ミニッツストーリーCMアワード」(3月30日 18時00分~19時00分放送)
 
委員からの主な意見は以下の通り。 
 ◆2000本を超える応募があるという。どうしてローカル局に、これほどの作品が集まるのか? それほどCMを作りたい人がいるのか。こうしたことを踏まえて、番組の冒頭で、この番組のエッセンスを紹介するべきである。 
◆ 審査員の2人は夫婦のコピーライターであるというが、夫婦では同じような考えに偏ってしまう可能性もある。審査員は変えたほうが良いのではないか。
◆ 司会のアナウンサーが審査員に「どの作品が好きか?」と頻りに聞いていたが、審査員に聞く内容としては違和感があった。
◆番組では分からないことが多かった。受賞した作品はCMとして放送されるのか? 審査の仕方はどうなっているのか? 特定の応募者による沢山の作品が審査を通過しているがルールはどうなっているのか? スポンサーの意見は反映されているのか? プロも応募してくるとしたら、そのルールは?
 ◆審査員の冒頭の紹介が長いと思ったが、審査員の作品が紹介されたため分かりやすかった。また審査員の講評は分かり易く素晴らしかった。 
◆ラジオは映像がない分、制作する大変さがわかった。 
◆ 募集作品を「コピー」という表現で伝えていたが、実際に音声を付けて放送作品に仕上げていることは、番組を聞く限りではわからなかった。そもそも「コピー」ではなく「台本・シナリオ・原稿」などと表現して、説明をしっかりすべきだ。
◆ 審査員の人選については、その根拠をはっきりとさせたほうが良かった。ただ審査員から審査の基準が述べられていたのは良かった。
◆ 音の世界だけだと映像よりも人の情けがしみじみと感じられる。スポンサーの商品も全面に表現されていないので、返って印象に残った。
◆医療関係スポンサーの広告は規制が厳しいはずだが、審査をしているのか?
 
〈 社側回答 〉
・既に8回を数えた番組で、制作側も慣れてしまい、審査のやり方やルールの説明が不足してしまっていた。改善する。
・審査は3回あって、社員やクリエイター、外部審査員などが当たって1スポンサーで8作品まで絞る。その後に、スポンサー側の意見も聞き1本に絞ってもらうが、最終的には審査員により入賞を決める。審査の段階では先入観を与えないために応募者の氏名はふせている。
・実際のクリエイターが腕試しのため応募してくるケースもあるようだが、応募のルールは決めていない。公募の雑誌などに掲載して全国に募集し、また回数も重ねたため認知度もあり全国から沢山の応募があるものとみられる。今では9割がインターネットによる応募となっている。
・コピー作品の審査ではあるが、音声化したほうが番組としては分かり易いので、社内のクリエイターが音声作品として制作している。この方法の説明も不足してしまっていた。
・実際にCMとして流す可能性があるので、放送独自の考査(審査)を専門部署で行っている。クリエイティブな内容に審査は馴染まないが、実際に放送される可能性がある以上は、医療CMは国の「医療広告ガイドライン」を適用する。
 
6.次回
 第625回番組審議会は5月22日(水曜日)に開催予定