2026年8月28日放送
こちらで放送内容を聴くことができます
日頃からの地震への備え
荒木 今年6月26日、山梨県東部・富士五湖を震源とする最大震度6弱の地震が発生。山梨県内で震度6以上を
観測したのは102年ぶりでした。さらに7月28日には熊本県で震度7を観測する地震が発生し、大規模地震
はいつ起こるかわからず、また、全国どこでも起こりうることを改めて認識させられました。
被害を抑えるためには、行政による防災対策だけでなく、県民一人ひとりが日頃から備えることが重要で
す。どのように備えればよいのかなど、詳しくご紹介します。
山梨県防災局 防災危機管理課の大関陸斗さんです。
大関 よろしくお願いします。
荒木 まず、山梨県ではどのような地震が発生すると想定されているのでしょうか?
大関 山梨県地震被害想定調査では、南海トラフ巨大地震、首都直下地震、糸魚川-静岡構造線断層帯地震、
曽根丘陵断層帯地震、身延断層地震など10種類の地震が県内に大きな影響を及ぼすと想定しています。
荒木 10種類もですか!
大関 はい。いずれも県内で震度6強から震度7の揺れが想定されていて、南海トラフ巨大地震と首都直下地震に
関しては30年以内に70%の確率で発生するのではないかと想定されています。
荒木 地震が発生した場合、どのような被害が想定されるでしょうか?
大関 建物の倒壊、家具の転倒、火災の発生、停電、断水、通信障害、道路被害や帰宅困難など、私たちの生活
に大きな影響が生じるおそれがあります。6月の山梨県内の地震でも、建物の外壁の崩落や窓ガラスの破
損、高速道路や鉄道の運行停止などが発生しました。
荒木 もしもの時のために、普段から私たちができる地震への備えには、どのようなことがあるでしょうか?
大関 まずは家具の固定や飲料水・食料品などの備蓄が大切です。阪神・淡路大震災では、建物の中でけがをし
た人のおよそ半数は、家具の転倒や落下が原因だったという調査結果があります。タンスや本棚、食器
棚、テレビなどは固定器具で転倒や落下、移動防止の措置をおこないましょう。
その他、出入口に避難の支障となる物を置かない、窓ガラスは飛散防止対策をする、コンロやストーブの
周囲に燃えやすい物を置かない、消火器を取り出しやすい場所に置くことも大切です。
また、7月に発生した熊本地震では、水道などのライフラインに大きな被害が発生しました。復旧までは
時間がかかる可能性もあることから、飲料水は1日につき一人3リットル、食料品もあわせて最低でも
3日分を自宅に備蓄しておきましょう。
荒木 非常持ち出し袋の準備も大切ですね?
大関 災害発生直後は物資不足となる可能性があります。飲料水や非常食、携帯トイレ、懐中電灯、モバイル
バッテリー、常備薬などを両手が使えるリュックサックなどにまとめて、目のつきやすい所に置いてお
きましょう。ところで荒木さんは、ハザードマップはご存知ですか?
荒木 ハザードマップは、自分の住んでいる地域や働いている場所の「危険」と「避難先」を知るための地図
ですよね?
大関 そうです。ハザードマップでは土砂災害や液状化が起こりうる場所が確認できます。それとともに家族で
指定避難所や避難ルート、家族との連絡方法を確認しておいてほしいですね。また、地震が発生した時の
出火防止や初期消火などの役割分担も決めておくとよいです。
荒木 では、実際に地震が発生したら、どのような行動をすればいいですか?
大関 まず、身を守ることです。強い揺れを感じたら、机の下に入る、防災頭巾や座布団などで頭を守る、揺れ
が収まるまで動かないなど、自身の安全確保を最優先しましょう。
そして、揺れが収まったら火の元を確認し、ドアや窓を開けて避難経路を確保してください。また、懐中
電灯などで明かりを確保し、ガラスの破片等によるけがに注意しながら周囲の安全を確認してください。
屋外に出たら、ブロック塀や自動販売機、建物の外壁などから離れましょう。山間部では落石やがけ崩れ
にも注意が必要です。
体の不自由なお年寄りや身体障害者の方、妊婦の皆さんや小さな子供などは、避難の際に周りの手助けが
どうしても必要です。自らの身の安全を確保するとともに、可能ならば近所の手助けを必要とする方の
援助もしてください。
そして災害時にはデマや誤情報も流れることから、正しい情報を得ることも大切です。テレビ、ラジオ、
やまなし防災ポータル、市町村の防災情報など信頼できる情報源を利用してください。
地震などの災害時には電話がかかりにくい状況になります。災害用伝言ダイヤル「171番」でガイダンス
にしたがって音声メッセージを録音しておくと、家族などが聞くことができます。
荒木 事前に防災知識や対応力を身につける機会などはあるのでしょうか?
大関 山梨県が発行している『やまなし防災ガイドブック』を確認したり、各地域の県民センターが主催する
講座に参加したり、出張講座を利用したりするほか、各市町村が実施する避難訓練に参加するなど日頃
から防災について学ぶ機会があります。
また、9月19日土曜日には「やまなし防災減災フェス」が甲府駅北口アシストエンジニアリングよっ
ちゃばれ広場をメイン会場に開催されます。自助の大切さに関するシンポジウムとパネルディスカッショ
ンを行います。このシンポジウムでは普段からできる取組として飲料水や食料を備えておくことの大切さ
などをわかりやすくみなさんにお話します。是非ご参加ください。
申し込み方法は山梨県のホームページをご覧ください。
荒木 最後に県民のみなさんにメッセージをお願いします。
大関 地震への備えは特別なものではなく、家具の固定や備蓄、避難 場所の確認、家族との話し合いなど、
今日から始められる取り組みばかりです。「いつか」ではなく「今」備えることが、自分自身と大切な
家族の命を守ることにつながります。
荒木 この時間は、山梨県防災局 防災危機管理課の大関陸斗さんとお伝えしました。












