KOJ 2019イギリスプロモーションを終えて
『甲州ワインを世界で認められるワインへ』
2009年に設立されたKOJ(=Koshu of Japan)
毎年、ワインマーケットの中心であるイギリスへ、
プロモーションに行っています。
今年も、先月プロモーションへ行ってきました。
KOJ委員長の、グレイスワイン 代表取締役 三澤茂計さんをお招きし、
プロモーションの様子から
この10年の甲州ワインを取り巻く変化などについて
お話を伺いました。
今では信じられないことですが、
10年前、初めてイギリスへ行った時
「日本のワインです」と言っても、
日本のお酒と言えば、
梅酒か日本酒しか知られていず、
「Japanese wine???」
と、ワインがあることも、
ワインを造っていることも知られていなかった、
というのですから、驚きです。
その後、
国際機関(O.I.V)に、甲州種が登録され
ロンドン市場への輸出が始まりました。
日本食ブームも訪れ
繊細で細やかさが表現された甲州ワインと、素晴らしいマリアージュを生み、
評価はどんどん上がっていきます
そして今年2月EPA発効により
輸入ワインもより安く、消費者は手に入れることが出来るようになりました。
一方、甲州ワインも、関税なしで、輸出出来ますので、
和食や、和のテイストを取り入れた無国籍料理などと合わせて、
ヨーロッパでもソムリエが提案することが、増えてきそうです
また、今、甲州ワインに対して関心が高くなっているのが、アジア圏で、
ユニークで、オリジナリティのある’甲州‘、輸出が伸びています。
さあ、また新たな10年に向けて・・・
「産地」の特性をさらに出していくことも、ひとつのアイデア
飲み手は、
どこで作られたかを知り、その土地の特徴を、ワインを通して楽しみたい・・・
造り手は、
そんなワインを造って、消費者の期待に応えていくことも、大切なことになっていくかもしれません。
これまでの10年、多くの努力の先に
今の甲州ワインの認知度、評価にたどり着いたことを思うと、
またこの先、どんな変化が待っているのか、
私は非常に楽しみです。
2019年3月8日 11:07