「甲斐の開運」井出醸造店が、ウイスキー造りに挑戦

8月10日(月)

 

富士山のふもと、富士河口湖町に江戸時代からある井出醸造店

11代目の井出興五右衛門興が酒造りを始め、

現在の興五右衛門さんは21代目

純米大吟醸からスパークリング日本酒まで、バラエティ豊かに

日本酒が取り揃えられています。

 

その井出醸造店が、この夏、ウイスキー造りという新規事業に着手。

杜氏さんに頼らない、自分たちでの日本酒造りにシフトチェンジしてきた中、

夏にもお酒造りをしたい(日本酒は主に冬)、ということと、

昨今のジャパニーズウイスキーブームを見て、

日本酒だけでなく、ウイスキーも含め、

「日本のアルコール飲料」を、国内のみならず、海外へも発信したい、という思いがあったそう。

 

なすこと全てが初!!

ということで、皆さん、分からないことはたくさんありますが、

毎日、にこにこと目を輝かせて、新しいことに向かっているようです。

 

今は、蒸留が終わったところ。

そして、まだまだいろいろなタイプの蒸留酒を作っていきます。

 

日本酒は、お酒が出来上がればそれで完成ですが、

ウイスキーはここから。

出来上がったお酒を樽で寝かせ、数年後、ようやく完成、となります。

 

違いは、ほかにも。

発酵も、

日本酒は、糖化発酵とアルコール発酵が、同時に行われ、ゆるやかに発酵が進みますが、

ウイスキーは、まず糖化。そこで出た甘くなった麦汁に、酵母を添加すると、

アルコールと炭酸ガスが出てきて、発酵が始まります。

すごい泡が出て、しゅわしゅわボコボコと音がして、3、4日で終了してしまう強い発酵。

興五右衛門さんは、「酵母ってこわい!」と思ったとか。

 

富士山の清冽な水を使った、ウイスキー。

「ガツンというより、香りをもったきれいなウイスキーになれば」

と、完成形を描いています。

 

本来3年は必要ですが、

待っている方が多いので、

まずは、来年の春にブレンドウイスキーを発売予定。

 

どんな香りや味わいにであえるのでしょう。

今から楽しみです!!

 

 

 

 

 


2020年8月11日 16:58

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